2013|起死回生のテレビ放送。資金調達と『マネーフォワード クラウド』のリリース 

2013|起死回生のテレビ放送。資金調達と『マネーフォワード クラウド』のリリース のアイキャッチ

マネーフォワードの歴史を、1年の出来事で振り返る「Money Forward History」。

第2回目は、起死回生のテレビ放送や資金調達、『マネーフォワード クラウド』の誕生など、転換期となった2013年のお話。

10年間のメンバー数推移の画像
瀧俊雄さんの画像

危機感と焦りの毎日。地道な開発と広報活動の先に見えた光

第1号サービスをクローズ後、満を持してリリースされた『マネーフォワード ME』。しかし、友人・知人の登録が落ち着いた後、すぐにユーザー数が伸び悩みます。

1日に数十人しか増えない新規登録、マネタイズも見えない日々。ブラウザサービスのみだったところから(当時はまだスマホの普及率が30%ほど)、急ピッチでiOS版とAndroid版を開発したものの、厳しい状況が数ヶ月続きました。

そんな中、開発と併せて行っていたのが、地道な広報活動です。ユーザーさんにも取材にご協力いただき、新聞やテレビなどメディアへのアプローチを続けました。

そして幸運にも、テレビ東京「WBS(ワールドビジネスサテライト)」で取り上げてもらえることに。放送当日の4月4日は、メンバー全員でドキドキしながら画面を見守っていました。そして、放送終了後、アクセスが殺到しサーバーはダウン、うれしい悲鳴を上げる中で、一気に数万人のユーザーが増え、その後の成長の大きな契機になりました。

マネーフォワードが現在も、広報やPublic Affairsを大切にしている原点は、この時の経験にあるかもしれません。

オフィスでテレビ放送を見守るメンバーの画像

(2013年4月4日、オフィスでテレビ放送を見守るみんな。サーバーダウンするも、翌日のiOSカテゴリランキングで1位に。)

会社の運命を変えた5億円

この年の、経営にまつわる大きなトピックの1つが、資金調達です。

当時、収益モデルに掲げていた広告募集は集まらず、プレミアム機能(有料課金)も初月に加入してくれたユーザーはたったの20人。開発資金の調達が逼迫し、このままだとあと数ヶ月でお金がなくなるという状況でした。

VC(Venture Capital)へ相談に行っては、断られ続ける日々。まだ実績のない小さなスタートアップの可能性を信じて、5億円もの出資を決めてくれたのが、大手VCジャフコの皆さんです。オフィスにも何度も足を運んでくださり、メンバーの熱意や、プロダクト、チームに価値を見出してくれました。

この資金のおかげで、現在のボードメンバーを筆頭としたメンバーの採用、新サービスの開発などを進めることができました。

ジャフコさんとはその後も、「出資先」「投資家」として良い関係が続き、2020年にアントレプレナーファンド「HIRAC FUND」を立ち上げた際には、ジャフコさんとして十数年ぶりとなるLP投資も行っていただきました。

カルチャーについて検討している様子の画像

(資金調達の後、マネーフォワードの未来を見つめ、カルチャーをみんなで考えた時のメモ)

法人向けサービス『マネーフォワード クラウド』の誕生

個人だけでなく法人のお金の課題も解決したいという想いと、資産管理・家計管理サービスと親和性の高い「確定申告」に関するサービスを出して欲しいというユーザーの声を受けて、開発が進められたのが『マネーフォワード クラウド会計・確定申告』(当時は『マネーフォワード For BUSINESS』)です。

しかし、『マネーフォワード ME』もリリースから1年足らず、まだまだ機能開発や改善が必要だったタイミングで、新たに法人向けサービスに飛び込んだのは、「悔しさ」も大きな原動力だったかもしれません。

テレビ放送から1ヶ月後の5月、当時スタートアップの登竜門になっていたピッチコンテストに、準備と自信を持って参加するも、マネーフォワードは負けてしまいます。その後、法人向けサービスの開発を一気に加速させ、11月末に『マネーフォワード クラウド会計・確定申告』β版をリリースしました。これが、現在の、経理財務・人事労務・法務・その他バックオフィス業務を効率化するSaaS型プラットフォームサービス『マネーフォワード クラウド』のはじまりです。

『マネーフォワード クラウド会計・確定申告』リリース直後の打ち上げの様子の画像

(『マネーフォワード クラウド会計・確定申告』リリース直後の打ち上げ)

2013年のヒストリーはここまで。

次回は、いよいよ人数も増えて会社らしくなってきた2014年。お楽しみに!

取材・文/苞山美香(マネーフォワード採用広報)


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