
エンジニア
2016年入社
アカウントアグリゲーション本部 本部長

9年のブランクを経て就職。「仕事」と「家庭」の両立が私にとってベストバランスだった
私は、新卒入社したソニーで7年間、組み込みソフトウェアの開発を経験した後、パートナーの転勤に帯同してドイツで暮らしていました。そこでiOSエンジニアとしての活動を開始し、個人でアプリの開発や技術書の執筆をしていましたが、出産を経て当時生後8ヶ月だった子どもを連れて家族で日本に帰国しました。
帰国当初は、会社員生活から離れていた期間が長かったのと、子どもがまだ小さかったので、なかなか再就職への踏ん切りがつかず、フリーランスを続けていました。でもある日、家であまり人とも会わず1人で仕事をしながらも育児と向き合うその生活に、少し心が疲れてしまって。私がこんな風に元気がないのは、家族にとっても良くないなと思って、9年間のブランクに緊張しながら、再就職を決意しました。
そうとなれば、「自分が1番やりたいことをやろう!」と思い、当時そのサービスの便利さに感動しつつ「ここを直せばもっと良いサービスになりそう」とうずうずもしていた、マネーフォワードに応募しました。
入社当時、マネーフォワードはまだ小さな会社で、こんな変わった経歴の私をよく採用してくれたなと感謝しています。会社での仕事と家庭とのバランスはちょうど良くて、個人的にはもうフリーランスに戻ることはないだろうなと思っています。

私の所属するチームは、名前の通りアカウントアグリゲーション(APIまたはスクレイピングを用いて金融機関などのサービスと連携し、残高や入出金情報などのデータの取得を行う技術。以下、アグリ)のシステム開発を担当しています。
例えば、『マネーフォワード ME』や『マネーフォワード クラウド会計』などのサービスが、銀行やクレジットカードなどと連携し、データを自動取得するような技術ですね。
社外の連携先サービスは2,500件以上あり、それらの連携状態を確認するところから日々の業務が始まります。連携先の数が多いので、さまざまな理由で接続エラーになってしまうことが多々あります。これらの不具合はエラーとして検知し、なるべく早く修正してリリースするといった形で、保守・運用をしてるんです。また、そもそもエラーが起こりにくい仕組み作りや検知の強化など、基盤システムの改善も日々行っています。
私は、実際に実装や改修をすることはないんですが、メンバーが対応してくれている案件の確認やフォローの他、社内外との打ち合わせがとても多いです。社内からは「こういうことをやりたいんだけど技術的にどうすれば叶うかな?」といった相談や、ありがたいことに、最近は社外から「新しくマネーフォワードのサービスと連携したいです」と言っていただけることも多いので、担当者の方と何をどこから進めていこうかというのを話し合ったり。
データの取り扱いに関するポリシーは各社様々なので、新規に連携する際には丁寧に認識を揃えていきます。このような調整は他のチームの力も借りながら進めていますが、その先の開発は私たちのチームで行います。そういった新規の案件を複数同時に対応しつつ、先ほどのような保守・運用も行う、実はかなりすごいチームなんです。
私自身は、もともと『マネーフォワード ME』の企画・開発経験が長く、アグリに異動して改めて「『マネーフォワード ME』ってこのチームに支えられてたんだな」と思いました。だからこそ、今は「私たちが会社のサービスを支えなければいけない」という使命感を持って取り組んでいます。

仕事のやりがいは、色々あるけれど「初めてやることが多い」というのはありますね。エンジニアとして開発や企画などはしてきたけれど、契約回りの業務はもちろん、社外との連携プロジェクトでは当然毎回相手先が違うなど、初めてのことだらけ。それはすごく大変なんだけれど、毎回考えることが多くて刺激になりますし、経験値を増やす楽しみを感じながら、楽しくやってます。
あとは「チームの成長」。やっぱり私は人が好きなので、みんなが頑張ったり成長していく姿を見るのが本当にうれしい。高校野球の寮母さんみたいに、みんなを理解し見守りながら、困ったときの相談相手として候補にあがるような存在になりたいですね。
もっと現場に入るべきか迷いがないわけではありません。でも、私がマネジメントの傍らで現場に入って頑張るよりも、チームのみんなが1.1倍、1.2倍の力を発揮できる方が全体のパフォーマンスも上がるし、みんなのキャリアアップにも繋がるなと思って、そちらに振り切るように意識しています。
そういったチームの最適とは別に、エンジニアの性というか時には「コードが書きたい!」となることはあるんですが、それは個人開発の方で発散しています。
5年後、10年後の目標としては、もっと広い範囲で組織の人事設計や育成の仕事もしてみたいです。先ほどの話とも繋がりますが、人を1人採用するのは大変だけれど、メンバー10人それぞれが1.1倍のアウトプットが出せるようになれば1人採用するのと同じ。それができれば組織はすごく強くなる。
ポテンシャルはあるけれど自分を伸ばす方法がわからないという人もいっぱいいると思うんです。そういう人たちをサポートして、沢山のエンジニア人生をハッピーにしたいですね。
今の技術力はもちろん大事だし、学び続けることも大事。でも、技術はどんどん新しくなるから、学び方を知らないと、どれだけ本人が努力していても他の人と差が開いちゃうことってあると思うんです。学び方や仕事の開拓の仕方、そしてそれを楽しむことなどを、人に伝えられるようになりたいです。

取材・文・写真/苞山美香(マネーフォワード採用広報)